土地を探していると、地目が「田」や「畑」というのが結構あります。
地盤が弱いのかな?と気になりますよね。
地盤が弱いと言えば、川や沼のそばがまっ先に思いつきますが、近くに川や沼がなくても、地名に「川」「沼」「池」などの水に関係する文字が入っている土地も埋め立てて造成した可能性があります。河口などの埋め立て地も、災害時に液状化することがあるので注意が必要です。
そういった土地ほどではないけれど、やはり「田」や「畑」も軟弱なところが多いようです。
現在の地目が「宅地」となっていても、元は「田」や「畑」という場合もあります。それに、もっと昔にさかのぼれば「田」や「畑」かも知れません。図書館で古地図を調べたり、今はインターネットでもある程度調べることができます。
しかし、せっかく見つけた土地が「田」や「畑」でも諦めることはないと思います。確かに、調べに調べ抜いて、「田」や「畑」だったことのない土地だと確認して買うことができたなら、それは素晴らしいことかもしれませんが・・・。
私の住む田舎では、たぶん昔は、見渡す限り田んぼだったと思いますし(^^;)
結局のところ地盤調査次第
現在は家を建てる前に「地盤調査」を行うことがほとんどです。その地盤調査によって、「地盤改良」が必要であれば、地盤の弱さに応じて適切な改良をすることになります。(例えば、土とセメントを混ぜたり、鋼管杭を打ったり)
実際のところ、「田」でも「畑」でも「宅地」でも地盤調査をしてみないと地盤の強い弱いは分からないそうです。「田」や「畑」が弱い確率は高いけれど、必ずしも弱いわけではないようです。また、同じ分譲地でも、隣と同じとは限らないとのことです。
結局は、地盤調査してみないと分からないんですね・・・
地盤調査は2種類ある
地盤調査は一般的に、「スウェーデン式サウンディング試験」と「ボーリング調査」の2種類があります。
★スウェーデン式サウンディング試験・・・ねじ状になった機械の先端部分を地中で回転させながら押し込むことで地盤の固さを調べる。コストは抑えられるが、地盤の土質は調査できない。一般の一戸建てに用いられることが多い。
★ボーリング調査・・・円筒形状に穴をあけ掘削。土質試料の採取、地質の判定ができる。コストは掛かるが、地盤の土質の調査も可能。マンションなどの大規模な建設に用いられることが多い。
この「地盤調査」と「地盤改良」をきちんとして、基礎工事を含め、きちんと建ててもらえば、たとえ「田」や「畑」でも心配することはないと思います。
地盤が弱いから「田」や「畑」はやめておいたほうがいい・・・というのは、昔は「地盤調査」と「地盤改良」をきちんとしていなかった家が多かったからとも言えるようです。
このように、地目も気になりますが、その土地が災害時にどういった心配があるかも知っておいたほうがいいと思います。以下のところでも調べることができます。
⇒国土交通省の「ハザードマップ」
⇒ジャパンホームシールド(株)「地盤サポートマップ」