当たり前かもしれませんが、不動産に関わる契約は、「書面」ですることが重要です!!
不動産に関わらず、お金が絡んでくる約束事は、たとえ友人・知人・家族であっても必ず書面で残すことが大切!!ということを私は身をもって経験しました。
人間不信になりました
まだ20代の頃、商売をやっていた旦那さんの実家に長男夫婦が戻ってきたのをきっかけに、私達夫婦は、そこから近隣の町に出て、独立する為にテナントを借りて飲食店を始めました。テナントと言っても古民家を改装して・・・というもの。
その古民家の持ち主は、義父もよく知っている人で私達も全く知らない人でもなかったので、安心して借りることにしました。
「古民家を改修して商売をやる個人を応援する」という、近年よくある町のプロジェクト。それで、町からの家賃補助が数年間ありました。
家賃についてその知人である大家さんと交わした契約というのが、
「町からの補助が終了しても、家賃は補助分を引いた金額のままでOKだから」ということ。
しかし、いざその時が来たときに大家さんから・・・
「あんたんとこ儲かってるから、補助分も足した家賃にしてくれんか。」
と言われたのです。初めはもう、びっくりというより「えっ?どういうこと??」といった感じでした。そうなると毎月の家賃は倍になり、築150年の古民家の改修工事費用もローンを組んで払っているので、ローンに家賃に・・・と支払いの予定が大きく狂ってきます。
大家さんはきっと、手に入る家賃が減ることが惜しくなったのでしょう。
「話が違う」と何度も交渉を試みるも、しまいには「そんな約束はしていない」と言われてしまいました。
本当に人間不信になりました。契約時と同じ人なの?と。
口約束は何の効力もない
そんな大事なことを、書面で契約しなかった私達がバカでした。
弁護士さんにも相談しましたが、やはり口約束では何も証拠がないので、相手が「言っていない」と言ったらどうすることもできない、とのことでした。
相手を信用しているから・・・と口約束では駄目です。たとえどんなに信用している人であってもお金関係の約束は細かなことまで1つ1つ書面で!!
こうして、納得はいかないものの、2倍になった家賃を払い始めることになりました。この失敗を高い勉強料だったと胸に刻んで・・・。
その後の行動も若さゆえ!?
そうなると、私達夫婦の性格もありますが、「そんな人に高い家賃を払い続けたくない!」という気持ちが次第に強くなっていきました。
そこで、移転することを考え始めました。
しかし、ここの改装工事のローンも残っていたので、それを返済できるようにと必死に働きました。結果、移転先が見つかるころにはローンの返済も無事終わりました。
⇒「あせって不動産を購入しないほうがいい?」に続く・・・